お知らせ2026.10.06
「家を売って、賃貸で身軽に暮らしたい」高齢者の住み替えで確認したいこと
高齢者の賃貸あるある、専門の不動産屋さんが解説します
こんにちは。越谷市で「高齢者のための不動産屋さん」を営んでいる、株式会社フレキシブルの猪俣です。
大切に住んできた家も、夫婦二人の暮らしには少し広く感じることがあります。
掃除や庭の手入れをもう少しラクにして、旅行や趣味を楽しみたい。そんな思いから、持ち家を売って賃貸へ住み替えることを考える方もいらっしゃると思います。
そのとき、家の売却とあわせて早めに確認しておきたいのが、希望する条件で入居できる住まいがあるかどうかです。
今回は、私が不動産の仕事を始めて間もないころに出会った、ご夫婦のお話をお届けします。
「程よい広さの家で、のんびり暮らしたい」

新卒で不動産会社に入社して、2年目のころのことです。
ご相談いただいたのは、70歳を超えたご夫婦でした。とても立派なお家にお住まいでしたが、二人で暮らすには広く、掃除や庭の手入れが難しくなってきたそうです。
ご希望は、家を売り、程よい広さの賃貸住宅に引っ越すこと。そして、売却したお金を老後の旅行や趣味にも使いながら、のんびり暮らすことでした。
打ち合わせのたびに、これからやりたいことを楽しそうに話してくださる。そのお姿が、今も印象に残っています。
お家の売却は順調に進みました。立地の良さもあり、ご希望を上回る価格で買主様が見つかったのです。
一方、思うように進まなかったのが、引っ越し先探しでした。
家の買主は見つかった。でも、次の住まいが決まらない
私はご夫婦と一緒に、さまざまなエリアの不動産屋さんを回りました。
ところが、高齢のご夫婦だけでの入居は受け付けていない、という返答が続きました。2か月ほど探しましたが、受け入れてくれる物件を見つけることができませんでした。
これは、私が当時経験した一つの事例です。現在の入居条件は物件によって異なり、高齢の方が入居できる賃貸住宅もあります。
ただ、住みたい物件が見つかっても、そこに入居できるかどうかは、別に確認が必要なのだと、この経験から強く感じました。
家を引き渡す日が近づくなか、ご夫婦はサービス付き高齢者向け住宅への入居を決められました。
選ばれた住まいでは、入居時にも、その後の暮らしにも、まとまった費用が必要でした。売却代金の多くを今後の住居費に充てることになり、当初考えていたお金の使い方からは変わっていきました。
ご夫婦は最後まで私に温かい言葉をかけてくださいました。それでも私は、もっと住まいの選択肢があれば、旅行や趣味を楽しみたいという、ご夫婦の希望もかなえられたのではないかと、悔しさを感じていました。
持ち家から賃貸へ。先に確認しておきたい3つのこと

この経験を踏まえて、住み替えを考える方にお伝えしたいことがあります。
1.希望する地域で、入居できる物件を具体的に探す
間取りや家賃に加え、年齢や入居人数などの条件を確認します。保証人や緊急連絡先について、何が必要なのかも物件ごとに聞いておくと、準備しやすくなります。
問い合わせの際は、ご夫婦での入居か、お一人での入居かも伝えてください。
2.住まいにかかるお金を、暮らし全体で考える
月々の家賃だけでなく、管理費、契約時の費用、引っ越し代、利用するサービスの料金なども合わせて確認します。
旅行や趣味を楽しみたいという希望があれば、そのためのお金も含めて考えたいところです。
今の家に住み続ける場合の維持費と比べながら、住み替え後も無理なく暮らせるかを整理しましょう。
参考:UR賃貸住宅「老後の住み替えはマンション?一戸建て?住まい選びのポイントは」
3.家を引き渡す時期と、新居へ入れる時期を合わせて考える
売却を進める前の段階から、住み替え先の候補や入居条件、費用を調べておくことをおすすめします。
先に賃貸を契約すると、今の家の維持費と新居の家賃が重なる場合もあります。売却代金を住み替え費用に使うかどうかによっても、進め方は変わります。
ご自身の資金や予定に合わせて、家を引き渡す時期と入居時期の見通しを、不動産会社と一緒に確認しておきましょう。
これから、どんな暮らしをしたいですか?
ご夫婦との出会いは、私が高齢者向けの賃貸住宅をつくりたいと思った原点の一つです。
住まいを選ぶときには、広さや家賃だけでなく、そこでどんな毎日を送りたいかも大切にしたいと思っています。
掃除の負担を減らしたい。慣れた街で暮らしたい。旅行や趣味を楽しみたい。
サービス付き高齢者向け住宅も含め、住まいにはさまざまな選択肢があります。それぞれの費用や支援の内容を確かめながら、ご自身の希望に合う住まいを考えていければと思います。
株式会社フレキシブルでは、越谷市を中心に、ご高齢の方やご家族からの売却・住み替えのご相談を承っています。
まだ引っ越すかどうか決めていなくても大丈夫です。「これから、こんなふうに暮らしたい」というお話から、お聞かせください。
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